とある道で、大学時代の友人B君にあった。
道であることは普通なのであるが、彼は旗を振っていたのである。
もちろん、彼はれっきとした会社員である。それもIT関連である。
道路で旗を振っているというのはちょっとおかしい。
その場で声をかけるのも憚られたので、その日の夜電話したみた。
所で、B君は、大学時代から付き合っていた彼女と大恋愛の末、結婚した。
お互いに相思相愛で、B君は奥さんにメロメロの状態であった。
電話してみたところ、外で話そうよという事になり、居酒屋で落ち合った。
「なんで、あんな所でバイトしているんだよ」
「お金がいるんだ」
「なんで?」
と会話の後、沈黙が続いた。
それを振り切ったのは彼だった。
「実は奥さんが浮気したんだ」
「えっ?」
「浮気してたんだよ。それがわかったんだ。」
「だけど、彼女は相手はセックスだけで、一緒に暮らしたいというのは僕らしいんだ」
「僕も彼女が大好きだし、浮気したんだけど、まだ好きなんだ」
ちょっと、返答ができずにこまっていると彼は話をつづけた。
「実はな。彼女が浮気したのは僕に不満があったらしいんだ。僕の持ち物じゃ満足しないらしい。」
「だから、下半身の亀頭増大手術を受けるための金をバイトで捻出しているんだ」
「知っての通り、僕の給与はたいしたことない。生活と今後の生活のための貯金で精いっぱいなんだ」
「だから、バイトして亀頭増大手術を受けて、奥さんに浮気されない様にするんだ」
なんとも健気なB君である。
彼は目的のために、バイトを続けて下半身の亀頭増大手術を受けるだろう。